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つれづれ日記

2025年2月 双葉郡の現状

2025-03-01
カテゴリ:エッセイ,原子力発電所事故
注目
先日、業務で、福島第一原発の事故で大きな被害を受けた双葉郡のうち、海沿いの全町村を回る機会があった。

この地域については、復興のために様々な支援が行われており、新しい施設などが完成すると地元TVや地元紙では大きく取り上げられるが、全体像が伝えられることは少ない。このため、同じ県内に住んでいても、どこまでかつての状況に戻りつつあるかは分かりにくい地域となっている。

さて、実際に海沿いの全町村を回ってみると、避難指示の解除が早く行われた南端の広野町と楢葉町については、概ね原発事故前の状況に近いところまで戻った印象がある。
一方、他の4町村(南から富岡町、双葉町、大熊町、浪江町)については、多様な表情が見られる。すなわち、ハード面では、復興のために相当数の新たな公的施設の建設が行われている一方で、その傍らでは、既存建物が解体され更地となった広大な土地がそのまま放置されている。また、ソフト面では、一定の人は動いているが、その多くは建設等の作業に従事していると人たちと目され、帰還して来られた元々の住民と思われる方は非常に少ない。

一見アンバランスな風景が当然のごとく混在している。
日本の中でも、このように複雑な表情を合わせ持った地域はここだけではないかと思われる。
原発事故から間もなく14年が経とうとしているが、傷跡の大きさを改めて考えさせられる機会となった。
自分は具体的には何もできないが、業務として携わる場合には真摯に職分を全うしていきたい。
有限会社栄鑑定評価
〒963-8861
福島県郡山市鶴見坦2丁目14-18
TEL.024-925-7420
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